2006年04月28日

マンガの道

『マンガの道―私はなぜマンガ家になったのか』
という本を読みました。安野モヨコ・山本直樹・
江口寿史など11人の人気漫画家の自叙伝です。

最初、手に取ったのは漫画という文字にひかれたからですが、
収録された作家のメンバーを見てちょっと興奮。
いや、有名作家ばかりだからというんじゃなく、
その中に会社で同期だった人がまじってたからです。

「オレ、漫画家の××知ってるんだぜ〜」
みたいなノリでお恥ずかしいのですが、
彼女には会社で働いてたとき、ほんとお世話になりっぱなしで、
じわじわと昔のことを思い出してしまいました。

彼女の作品はよく見かけるので元気なんだな、
と思ってましたが、
この本で久しぶりに声を聞けて嬉しかったです。
それからかっこいい写真も掲載されてて、
瞳の強さは変ってないなあ、としみじみ。
私も負けずにがんばらないといけないぞ、と
勝手にはげましてもらいました。

ちなみに個人的な思い入れのあった彼女以外の
漫画家さんの内容も興味深いものでした。
それぞれの漫画家さんの背景に、漫画の歴史を感じられ、
漫画が好きなら、うなずきながら読み進められるはず。

子どもの頃に好きだった江口寿史さんの話には
当時のジャンプを思い出してしまいました。
ひばりくんがポツポツ休みはじめて、
結局うやむやのうちに終ったのは寂しかったな。
江口先生大好きだったし。
私は「すすめパイレーツ」に野球界と千葉と
過去のヒーロー物を学びました。(なのでちょっと認識が歪んでる)

安野さんは、美人画報などあちこちで見かけるのでさておき、
山本さんの写真は取り調べ受けてるみたいです。
作風が作風だけに、意図してこの写真?いや、まさか。

それから、矢沢あい。
『NANA』はいまだに読んだことがなかったんですが、、
読んでみたくなりました。
りぼんや少女漫画のことなど、11人の中で一番共感。
posted by ハロル堂 at 06:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月16日

コピーの魔法

セブンイレブンのカウンターで無料絵本を発見しました。
「森の戦士 ボノロン」です。

bonolon.jpg

「北斗の拳」の原哲夫がおくる読み聞かせ絵ものがたり
というキャッチフレーズに、反応してお持ち帰り。

胸に七つの星を持つ男は現れませんでしたが、
親としてはホロリとくるなかなかよいお話でした。
今まで気が付かなかっただけで、すでに数冊発行済み。
偶数月の25日に配布予定だそうです。

ちなみにこちらの公式サイトでも絵本を読んだり、
塗り絵や壁紙をダウンロードできます。
最新作「命の光」の読み聞かせは、よゐこの濱口くんがやってました。

ちなみにそのサイトで濱口くんについて、
某雑誌「コイツには勝てるランキング」1位と書いてるんですが、
いったいなんの雑誌ですか、こんな殺伐としたランキングを募集してるのは・・・。
ある意味、濱口くんは最強じゃないかと私は思うんだけどなあ。

原哲夫さんも子どもがうまれて、こういうまろやかな
お話をつくるようになったのかしら、としみじみ思いきや、
奥付をみるとどうやら監修だけしてるようで、
お話は北原星望さん、絵は永山ゴウさんとなってました。

そうか「原哲夫がおくる」だもんね。作るじゃないもんね、
こういうキャッチフレーズを作る人はほんとうまいわ。
posted by ハロル堂 at 15:24| Comment(2) | TrackBack(1) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月11日

記憶にございません

読んだけど、ぜんぜん覚えてない本ってあります。
おもしろかったか否かを覚えてるならまだしも、
読んだことすら記憶にない本。

読んだことすら覚えてないのに、どうしてそんな本があるって
わかるのかというと、一時、読書記録をつけてたことがあり、
それを見ると記録しているのに、自分の記憶にないからです。

こういうぜんぜん記憶にない本ってのは、はたして読んだと
いえるのかしら。でも、きっと脳細胞のどこかには眠っていて
何かしらの拍子に出てくるんだろう。
そして、このフレーズなんだったっけって頭抱えたりする。

そういや、宮部みゆき先生は自分の書いた作品の内容を
まったく覚えてないことがあるらしいです。大極宮にて、
「どうなるんだろう、と思いながら自分の作品を読んでる」
というような発言をし、大沢先生と京極先生が驚いていたような・・・。
これまたうろ覚えです。すみません。
posted by ハロル堂 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月10日

よくある勘違い

近所のツタヤに行ったら、ビジネス特集コーナーが。
株・アフィリエイト・資産運用、なんだかお金の本ばっかだなあと
ぼんやり見てたら、こんな本が混じってました・・・。

図解 錬金術

錬金術は、お金を増やすという意味にも使われるけど、
そういう名のマネー本もいっぱいあるけれど、
これはほんとの錬金術の本じゃないのか?

しかし、もしかしたら意表をついて、
本歌取りデザインのマネー本だったりして、
と気になり手にとったら、やっぱり錬金術の本でした。
おーい、店員さ〜ん!!
でも、こういう勘違いって好きです。

ちなみにこの本は立ち読みしただけですが、
かなり平易な錬金術ガイドブックでした。
私、錬金術の本が好きで、ちょこちょこあさってたんですが、
以前はなかなか本屋さんで錬金術の本に出会えませんでした。
大型書店でも数冊あるかないか、という程度。

それが、入門書とはいえ錬金術の本が、
ツタヤでも扱われるようになったとは!しみじみ。
これもひとえにハガレンのおかげなんでしょうね。
荒川先生ありがとうございます〜。
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2006年02月05日

私も豆を投げられてるかも

オリエンタルラジオが載ってるということもあり、
だんなが初めて「BIG tomorrow」を買ってきました。

オリラジは2頁だけだったので、ほかのとこも
ついでにパラパラ。

PRESIDENTほどビジネスに特化したわけでもなく、
SPA!のようにはじけちゃってもない、
中庸なサラリーマンの友のようです。

とりたてて興味のある記事はなかったのですが、
「お笑い株式会社」なる読者投稿ページが。
50ポイントで5000円もらえるらしいです。

以下一部抜粋。

「水戸黄門がハードなストーリーに変わるらしいぜ。
 水戸拷問」

「初夢に出てきたタカは加藤鷹」

「鬼嫁の寝顔に豆投げ「オニはそと」」

きっと子どもの頃は、ジャンプ放送局に投稿してたんだろうなあ。
posted by ハロル堂 at 17:03| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月07日

ドロシーおばさんの秘密!?

ひねくれ者なので、啓蒙書のたぐいは苦手なんですが、
心が弱くなっているとき、ちょっと読んでしまいます。

『ドロシーおばさんの大事なことに気づく』を
ブックオフで見つけました。
ドロシーおばさんといえば、『子どもが育つ魔法の言葉』で
ブレイク(?)したおばさんです。

『子どもが育つ魔法の言葉』はよく見かけますが、
この本は見たことがない。それにドロシーさんは
先日お亡くなりになったとのこと、
ここはいっちょ素直に教えを請うてみようと、読んでみました。

なるほどなるほど、と読みすすんでいたのですが、
途中で「東大へ行った」と書いてます。
??訳者の意訳か?おいおいおい?と訝しみながらも
ともかく読み進むと追い討ちをかける、さらなる衝撃の告白

私は男

えええ、ドロシーおばさんってだったの!!
ドロシーって女の名前やん、ていうかおばさんって
名乗っちゃってるよ!?
掲載されてる写真だって女だよ?

もしかして、アメリカの美輪明宏?ピーター?
カルーセル麻紀??

冷静になり、改めて本を調べると

『ドロシーおばさんの大事なことに気づく』
加藤諦三
詩 ドロシー・ロー・ノルト
訳 石井千春

となってました。

どうやらドロシーおばさんの詩をもとに
加藤さんって日本人が書いた本だったようです。
紛らわしい。というかまんまと騙されたようで悔しい。

・・・いや、たんに私がうっかりなだけなのか。(反省)

4594035515ドロシーおばさんの大事なことに気づく
加藤 諦三 Dorothy L. Nolte 石井 千春
扶桑社 2002-06

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急がばまわれ

昨年の読書量は惨憺たるものでした。

子どもが生まれたのでしょうがないと思うものの、
ダメージを受けず読書を楽しんでいるだんなを
見ると腹がたちます。

こんなとき速読が出来たら・・・ということで
昔、だんなが買っていた速読の本をパラ読みしてみました。

その名も「あなたもいままでの10倍速く本がよめる」!

あなたもいままでの10倍速く本が読めるあなたもいままでの10倍速く本が読める
ポール・R・シーリィ 神田 昌典

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ん〜。どうなんでしょう。
大学受験のときの国語の試験問題の読み方&
ドラえもんの道具、暗記食パンを彷彿させます。
これは実用本には活用できそうですが、小説を
読むにはちょっと不向きです。

小説は、面白ければ面白いほどゆっくり味わって
読みたいものですから、速読なんて必要ないわけで。

今年はもうちょっと本が読めるといいなあ。


ちなみに、わかりやすい続編もでてるようです。

図解! あなたもいままでの10倍速く本が読める図解! あなたもいままでの10倍速く本が読める
フォトリーディング公認インストラクターズ 神田 昌典

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やっぱり暗記食パンだ。



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2005年11月26日

少女マンガ界のさぶちゃん

里中満智子先生といえば、少女マンガ界の大御所。
てなイメージばかりで、よく考えると実際に漫画を読んだことはほとんどありません。

作品は「アリエスの乙女」と「海のオーロラ」くらいしか思いだせないし・・・。
それだって読んだことないです。(アリエス〜♪は歌えるけど)

そんな里中先生の書いた健康法の本。そのまんま「里中満智子の健康法の女王」
キノコ、アロエ、ショウガ紅茶なんてわかりやすいもんから、ミミズ、アマドコロ茶、アリの粉末まで多種多様な内容です。

漫画家さんって自宅にいることが多いし、体が資本だし、お金はあるし、健康グッズや美容グッズを実際試されることが多いんでしょうか。一般人にはここまで真似できない。安野モヨコさんの「美人画報」もそうです。だからこそ体験エッセイが楽しく読めるんでしょうが。

表紙の緑色パックはウケ狙いなのか、本気なのかわかりませんが、すべっちゃってるかなあ〜。

posted by ハロル堂 at 22:14| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月24日

意味がなければスイングはない

村上春樹さんの新作が発売されるようです。
村上さんの作品とは知らずにタイトルだけ見て、てっきりゴルフの本かと思いきや音楽のスイングでした・・。

こんなタイトルのビジネス書ってありそうですよね。BOOKOFFとかではスポーツコーナーに置かれたりして、それもまた一興。

posted by ハロル堂 at 13:29| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月22日

旦那さまは和尚

山梨に行ってきました。
京都から山梨に行くのは、なかなか大変です。子どもがいるので休憩したりして車で約7時間。
韓国行って、焼肉食って帰ってこれそうな勢いです。

山梨には友人が住んでいます。
友人の旦那さまは和尚さまです。てなことでお寺に宿泊。とても楽しかった。

今回、友人に会いに行くのが最大の目的だったのですが、私にはひそかにもうひとつ目的がありました。
それは、憧れの雑誌『寺門興隆』を読むこと!
ご存知ですか『寺門興隆』!!私は毎月の広告をなめるように読んでます。


仏教界ならびにすべての住職・寺族のための
最も信頼できる実用実務月刊情報誌

<特集>
第44回衆議院議員総選挙 本誌緊急アンケート
お寺にある朝鮮人中国人の遺骨はどうすべきか
42歳の副住職が80歳の住職に解任され裁判に!

<好評連載>
つっぱり和尚の骨山日記
臨床仏教学の眼
仏法を語る者の必須条件
なんたって寺族の言い分
食は仏心とともにあり
住職のための今月の言葉
住職活動のカウンセリング
今からの寺院ファイナンス道場
門前の知恵「アスベスト対策」
などなど
(広告より)


どうです、これが2005年9月号の内容です。
お坊さんだって、金もアスベストも考えなきゃならんわけですよ。

一度でいいから現物を読みたいのですが、年間購読制(12,600円)のため興味本位で買うのはためらわれます。

そういうわけで、読ませてもらおう〜と期待してたのです。

が、友人宅では購入してませんでした。残念無念。

和尚さまは読んだことがあるそうで、「おもしろいですよ」とのことでした。
ああ、読みたい。誰かいらなくなった『寺門興隆』まわしてください・・・。
posted by ハロル堂 at 22:13| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月08日

早期教育テキスト

いたるところに貼られている選挙ポスター。なかでも一番びっくりしたのは、日本共産党。

「たしかな野党が必要です」

って、はなから野党狙いですかい!?

たしかに共産党が過半数を取得することは、今の日本ではほぼ起こりえないでしょう。そんなことになったらアメリカも中国もどびっくり!!でもって、一番びっくりするのは共産党の方々だったりして。だからといって、このキャッチフレーズはありですか?ああ、永遠の反対勢力。

そんな共産党の議員さんたちが、子どもの頃に読まれたかどうかは知らないですが、過激な童謡集を古本屋さんで見つけてしまいました。その名もプロレタリア童謡集『小さい同志』(ほるぷ出版/1931年自由社版の復刻)同志!『エロイカより愛をこめて』青池保子(秋田書店)を読んで国際情勢を学んだ私には、胸ときめく言葉です。しかし、ときめいてる場合じゃありません。

吾吾の童謡はブルジョア童謡の如く、衣食住に飽満した児童たちの幸福感を満足せしめるために歌ふものとは、根本的に対立するものである。寒さと飢えと闘ひとの中で、尚ほかつ歌はざるを得ない歌!(あとがきより)

すごい童謡があったもんです。これはもはやロック、いやブルースです。
ちなみに表紙にあいあい傘が描かれてるのですが、片っぽが「スパイ」になってるのもファンキー。1931年から約70年後の今の時代、こんな怒りのパワーはどこにいっちゃったんでしょう。

しかし、貧しかったであろう小さい同志はこの本を買うお金があったのかなあ。

posted by ハロル堂 at 22:37| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月30日

ああ、夏休み

いよいよ夏休みも終わりです。(大学生はまだだろうけど)
大人になって悲しいのは夏休みがないこと、大人になって嬉しいのは夏休みの宿題がないこと。子どもの頃の私は、8月末、けんしょう炎になる勢いで宿題をやってました。

みんなそんなもんだろうと思ってたのに、姪っ子がお盆にはほぼ宿題を終えてると知り、衝撃。嘘だ。嘘だ。そんな小学生がいるなんて!!!ましてやそれが我が姪だなんて!

作文を一晩でまとめて書き上げたこともありました。5枚を4種類で計20枚。ちょっとした作家気分です。(←バカ)何を書いたかなんてほとんど覚えちゃいませんが、唯一記憶にあるのが中学生のとき『モーゼスおばあさんの絵の世界―田園生活100年の自伝』(アンナ・M・R・モーゼス 未来社)の読書感想文を先生にほめてもらったこと。

グランマ・モーゼスはアメリカの画家。晩年になって絵を描きはじめ、素朴で温かい人柄がそのまま表れた優しい絵が見るものの心まで暖かくします。私もそんな人になりたいものです。

なんてことは書いちゃいませんが、グランマ・モーゼスの絵を見かけると懐かしくなります。ちなみにクラスで一番の秀才に「うまくあとがきをまとめたな」と言われ、やはり秀才は違うなあと感心した記憶ももれなくついてます。
posted by ハロル堂 at 21:54| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月29日

歌人ってなんかかっこいい

先日、市が開催する赤ちゃん教室なるものに行ってきました。
乳児を連れたお母さんたちがゾロゾロゾロロ。こういうとき実感するのは、社交家じゃない自分です。

かんたんに挨拶をかわすことはできるけど、さらりとメールアドレスを交換するなんてとてもじゃないけどできません。自意識過剰なもんで、自然にふるまおう、自然にふるまおうって考えてる地点ですでに自然じゃないよう〜、とパニックになり、パニックになった自分を悟られまいとするともう何がなんだかわからなくて、どうでもよくなってしまいます。

一人になってからどっぷり反省するのですが、若い頃と違うのは、何で自分だけこんななんだろうって落ちこまないこと。友達は無理しなくてもできるときはできるし、何より自分と同じような人って結構いるからです。そしてまたここにも仲間が一人。『本当はちがうんだ日記』(穂村弘 集英社)、歌人である筆者のエッセイです。

帯にも転記されている「友達の道」の一文。
「私は十年間通ったスポーツジムでとうとうひとりも友達を作れなかった。ダンベルを挙げたり下げたりするだけで、誰ともひと言も口を利かない私は「修行僧」と呼ばれていた。違うんだ。修行じゃないんだ。」

泣けます。うそです。笑えます。

屋台に入れない人、ニックネームがない人、男も基礎体温をつけるべきだと思う人、なんだそりゃと思う人、どうぞ読んでみてください。
posted by ハロル堂 at 23:26| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月25日

自己満足だとしても

狭い部屋に大勢が押しかけて騒ぐとき、「タコ部屋」という言葉を面白半分に使ってた。
それが窮屈な場所に押し込められ、働かされた労働者たちだとは知っていたけれど、その実態はほとんど知らなかった。
『常紋トンネル−北辺に斃れたタコ労働者の碑−』(小泉喜孝 朝日新聞社)は約100年前の北海道開発におけるタコ労働者の実態を丹念な調査のもとに描き出している。

詐欺まがいで連れてこられ、逃げ出せない土地に作られた部屋におしこまれ、夜が明ける前から日が沈むまで働かれされたタコ労働者たち。けがをすれば見せしめのため死ぬまで放置され、中にはトンネルに人柱として埋められた者までいるという。

私は今、とても平和で安全な世界に生きている。だけど同じように人間として生まれながら、人間としての尊厳を守られず死んでいった人たちのことを知ると、どうしようもなくやりきれない。過去だけでなく、現在でも海外にはテロに巻き込まれて命を落とす人や、医療措置をうけられず死んでいく子どもたちがいる。どうせいつか人は死ぬのだけれど、なぜ生きているのかわからなくなってしまう。

どうすることもできない己の無力さを嘆きつつ、せめてそういった人々がこの世に存在していたことを知る行為を怠らないようにしたい。
posted by ハロル堂 at 18:39| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月23日

暑いときには、熱いものを

『太郎冠者を生きる』を読んでいると、このようなくだりが。
はじめて渡米し、大学で生徒たちに狂言を教えていた。「私のクラスにはミス・ワシントンに選ばれた美人学生もおり、大いに教え甲斐があった」もう、お父上ったら!全体として狂言という芸の探求を淡々と記されているだけに、ここだけは冗談なのか本気なのかよくわかりません。

本気かどうかよくわからないけど、きっと本気なんだろう、いやそうであって欲しいと思わせるのが『男道コーチ屋稼業』(掟ポルシェ マガジンファイブ)

本気かどうか疑ってしまうのは、きっと私が女だからです。許してください。男による男のための単行本なのに、貝殻ヌードで長髪をなびかせてる表紙を見た瞬間にジャケ買いしてしまいました。下半身を隠していた帯をおそるおそるめくると下半身も貝殻なのが嬉しい。週刊誌の袋とじを開くお父さんたちの気持ちがちょっとだけわかりました。
posted by ハロル堂 at 22:25| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月22日

暑いときには、かる〜いものを

ワイドショーでは杉田かおるさんの離婚騒動で盛り上がってますね。杉田さんの場合は、確信犯っぽいので騒がれてても私はイヤな感じがしません。結婚相手だった方は、まきこまれてちょっと可哀想ですけど。結婚されるさいに社長だ、血筋の良い名家のおぼっちゃまだともてはやされていましたが、はずかしながら私「良い血筋」というものがよくわかりません・・・。品種改良されてる犬ならともかく、人間ってみんな猿人だったのに?そこまで遡ろうとするからいけないんでしょうけど。

ファンタジーの世界でなら無条件で好きなんですけど、王家の血をひくだけの主人公も。ともあれ、何百年にわたって一定の権力やお金やそういったものを維持することは大変だから、そういうお家は敬おうってことなんでしょうね。歌舞伎や狂言等、芸能の一家は、芸を伝えてきた名家よね。そんなこと考えたわけじゃないんですが、二束三文で売られているのを見つけたためミーハー気分で『野村萬斎写真集』(アシェット婦人画法社)を購入してしまいました・・。

狂言師としての活躍もさることながら、舞台、テレビ、映画で活躍されてる萬斎さま。やはりテレビの露出は大切です。「あぐり」のエイスケ役がなければ田舎ものの私には一生興味がわかなかったでしょう。

写真集は出版された1999年のものがメイン。芸術重視じゃなくルックス重視の写真集のようなので、せっかくなら幼少の初舞台も載せてほしいな。(子どもが生まれると、それまでまったく興味のなかった子どもの写真がやたらと見たくなるもんです)かわいいんだろうな〜と考えてて、我が家に萬斎さまのお父上、野村万作氏の『太郎冠者を生きる』(白水Uブックス)があったことを思い出しました。かくなる上はこの本の行間から萬斎さまの子ども時代を読みとりたいものです。そういうとこ名家は便利ですね。
posted by ハロル堂 at 17:37| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月18日

悲しき国際化

古本まつりに行く途中、ロッテリアにて食料補給をしました。
トレイに敷いている広告を読むと、
「ロッテリアのフライは全て100パーセント植物オイルです」。
なるほど、だからポテトにものたりなさを感じるのか!

ジェフリー・スタインガーデン氏の『すべてを食べつくした男』(文春文庫)によると、馬脂、牛脂で揚げたものは類まれなおいしさで、マクドナルドなどが牛脂を使用していたのは納得できる、とあります。(でもアメリカのマクドは健康を意識して植物油にチェンジしたとのこと、日本のマクドもそうなのかな?)

無粋ですがスタインガーデン氏の学歴はハーヴァード大学(おおっ)、ハーヴァード・ロー・スクール(おおおっ)、MIT(おおおおお〜)。博識な知識に食への情熱が合体したフードエッセイは最強です。

完璧な水を求め、自分の水を作ろう(え?)とし化学物質販売会社のドアを叩く。ジャガイモ45キロ、ピーナッツ油40リットル、電気揚げ物鍋4つを用意してフライドポテトを調理する。そのほか、ケチャップ、塩、砂糖、アイスクリーム、電子レンジ料理などなど、妄想が追いつかない食エッセイです。

ちなみに京都にも来られてて、日本料理を絶賛されてます。天下一品総本店なんかじゃなく、当然のごとく超高級老舗日本料理屋さんを巡られてます。(天下一品にも行って、kotteriラーメンについて語ってほしいものです)

本文におだしについて「現代に生きる日本人の多くが、自国の料理のこの精髄をあじわったことがない」とあるように、たしかに味わったことないです、私。日本人なのにフライドポテトのほうが共感しやすいのだ。うーむ。
posted by ハロル堂 at 11:09| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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