2006年04月03日

大鷲の誓い

大鷲の誓い デルフィニア外伝
大鷲の誓い デルフィニア外伝


久しぶりのデルフィニアの外伝は、
バルロとナシアスの出会いについて。
なんと、バルロの剣はナシアス仕込だったんですね。
二人は意外に年の差があったのだと、改めて気づきました。

おぼっちゃま、おぼっちゃまされてた大貴族の俺様少年バルロと、
鈍感というか天然というか容赦なしの無敵な辺境騎士青年ナシアス。

出会うはずのなかった二人が出会ったとき、
その奇跡がはじまった・・


と、県庁の星をそのままパクってみたりして。
ナシアスとバルロが仲直りするシーンでの、
バルロの怯えっぷりには思わず笑ってしまいます。
バルロってこんなに可愛かったんだなあ。

ウォルやイヴンは最後のほうにちょこっとだけ出てきます。
平和な現在のデルフィニアは出産ラッシュでした。
ウォルはやっぱりまたリィに会えることを信じているようで、
茅田先生のことだし、二人の再会の物語をきっと書いてくれるはず。
デルフィニアの世界は大好きなので、外伝だけでもよいから、
また続きを書いてほしいものです。
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2006年03月05日

R1ぐらんぷり見て一夜経ち〜の

R1ぐらんぷりを見て一晩経過。
朝から、バカリズムが頭から離れませんでした。

目がさめ〜の。
朝ご飯つくり〜の。
食べ〜の。
歯をみがき〜の。
お外行き〜の。
電車乗り〜の。
外は晴れ〜の。
太陽が眩し〜の。
で、嫁ぎ〜の。

と、つぶやいていると、最初は笑っていただんなも
だんだん白い目に・・・。
しかし、無視してずっとやり続けてたら、
半日ほどでぬけました。疲れた。
やってて気がついたんですが、
「花粉症で目がかい〜の」だと、
寛平ちゃんになった!おお、なるほど!

R1ぐらんぷりの掲示板には、バカリズムの
「〜の」ってのはとんねるずのノリさんの
ぱくりじゃないですか、って書かれてました。

そういや、たしかに以前ノリさんも
「寿司食い〜の」とか言ってたなあ。
しかし、のりさんが陽なら、バカリズムは陰、
言葉の雰囲気が違うから同じものには思えませんでした。

音楽、文学、絵、学者の研究内容などもそうだけど、
人間は生きてるうえで、さまざまな影響をうけているから、
無意識に使ってしまうことはあるかもしれない。

本当に自分がオリジナルで作り上げたはずなのに、
実は同じようなものが存在してたってこともあるだろうなあ。
そんなことを考えてたら、今日の朝日新聞の書評欄に
そのまんま『盗作』という作品が紹介されてました。

盗作(上)

平凡な女子高生が、ある日突き動かされる思いのままに
絵を書き上げ、絶賛される。
けれど同じような作品があることが発覚、
彼女は盗作者と断じられることに。
その後、平凡に生きようとする彼女のもとに
こんどは音楽の神様がおりてきて・・・


というような物語。とても興味深いです。
著者は『NIGHT HEAD』『アナザヘヴン』の飯田譲治さんだから
きっとヒトクセある物語なのでは。
ああ、また読みたい本リストが増えていく・・・。
posted by ハロル堂 at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月03日

事件は県庁だけで起きてるわけじゃない

いまどきな本を読んでしまいました。
『県庁の星』です。

県庁の星
前代未聞! 抱腹絶倒の娯楽公務員小説

という、うたい文句です。さてどうでしょう。
とにかく抱腹絶倒、ではなかったです。

地方の上級公務員の持つプライドの高さと民間との意識のズレを
描いているのですが、それが想像できる範囲だったのが残念。
昨今ヤリ玉にあげられている公務員の実態のほうが、
もっとひどかったりして。まさに事実は小説より奇なり。
ほんと笑えません。
これを笑いに転換するには、もっともっと強い毒が必要です。

とはいえ、想像を絶する展開ではないだけに、
安心してさくさく読めて、軽い気分の読書にもってこいです。
映画化してもわかりやすそう。
織田裕二を憎からず思っているので、ぜひ映画も見てみたい。
(・・・いつかTVで放映されたら)

読んでたら、もと銀行員による小説『バンカーズ』を思い出してしまいました。

小説バンカーズ―ぼくが銀行をやめた理由

こちらは、バブルの頃の病みきった銀行の体質がありありと出てて興味深かった。
若手社員の青春小説で読みやすかったし、類似小説としてお薦めです。
読んだとき私が若かったからかもしれないけど、
個人的には『県庁の星』より、『バンカーズ』のほうが好き。
posted by ハロル堂 at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月19日

今年の222は猫の日だけじゃないぞ

久しぶりに本屋さんに行きました。
子連れということもあって、ついついAmazon等のネットショップを利用してますが、
やはり本屋さんで、本に囲まれ目についたのをぱらぱらするのは楽しい。

で、2月発売の本のポスターを発見。
これ、めちゃくちゃおもしろそうです。

ヒストリアン・I
エリザベス・コストヴァ 高瀬 素子
414005493X


「歴史家(ヒストリアン)」それは歴史の謎解きに見せられて、真実を探し求める者たち。
串刺し公ヴラドは残虐なけだものだったのか、それとも・・・?
いまも謎に包まれる、闇に葬られた彼の真実の姿とその亡骸のゆくえは?
謎の本を手にした者が次々と姿を消していく。
いったい彼らはどこへ消えたのか?
舞台は東西ヨーロッパの図書館、教会、修道院。
手掛かりは古文書、民謡、そして伝説。
歴史好き、旅好きそしてもちろんミステリ・ファンにはたまらない一冊! 
 
(Amazonの出版社コメントより)


マイナーな西洋史中世専攻出身の私の、ストライクど真ん中!
教会、修道院、古文書、民謡、伝説、にうっとり。
しかもヴラド公ってことは吸血鬼。
こういう状態を萌え〜と言うのでしょうか。

それにしても、「歴史の真実を探し求める」っていうのは、
時期が時期だけにワンピースのロビンとイメージが重なっちゃいますね。
しかも「残虐なけだものだったのか〜その亡骸の行方は」って
今読んでる『信長の棺』みたいな煽り文句・・・。
いや内容はぜんぜん違うんですが。
私がこういうのに惹かれるということなんでしょうね。

発売は2月22日ですが、久しぶりにぜひ読んでみたいと思う作品です。
楽しみだな、待ち遠しいわ。嬉しいな。

といいながら期待のしすぎは禁物と、言い聞かせてみたりして。
しかも2冊組だもんな〜。ちょっと安くなるのを待つべきかしら・・・。
ああ本代を稼がなければ。

posted by ハロル堂 at 00:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月21日

あま〜い

今さらですが、『トワイライト〈1〉愛した人はヴァンパイア』を
読みました。またまた新たな吸血鬼の物語。

吸血鬼は好きだけど、ホラーが苦手な私は
怖くなさそうな吸血鬼の物語にはとびついてしまいます。

トワイライト〈1〉愛した人はヴァンパイア

最初は飛ばし読み。
いや、ちょっとあまりに恥ずかしくて・・・。
なんせあまりにも、

甘〜〜い!!」(スピードワゴン風)

ライトノベルであることはわかってたんですが、
ためらいのない直球勝負、唸れ剛球だったので
とっさに球をよけてしまいました。

転校した私は、超美形の男の子になぜか冷たくされる。
だけど、トラブルにまきこまれた私を身を挺してまでも、
守ってくれる彼。

冷たくしたんじゃないんだ、
君が気になってしょうがない、だけど、
僕は君を愛すればこそ、君の傍にはいられないんだ。
なぜなら僕には、決して人に言えない秘密があるから


てんこ盛りです。

子どもの頃、別マを読んだときのような
胸のときめきが・・・。
しかし、今となってはこのときめきを無垢な心で
受け止められず、突っ込みを入れてしまうのが寂しい。

しかし気になるので、続けて読んでいこうと思ったら、
このシリーズは2年ほどかけて、出版される予定で、
完結するのは当分先のようです。

う〜ん。じれったい。
posted by ハロル堂 at 00:16| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月16日

船頭多くして・・・

年始からポツポツとデルフィニア戦記を再読してました。

今は文庫版も出てるようですが、最初に読んでた
沖麻実也さんのイラストがついてるノベルス版が好きです。
(っていうかそれしか持ってないんですが。)

4125005710遥かなる星の流れに 下―デルフィニア戦記〈18〉
茅田 砂胡
中央公論社 1998-12

by G-Tools


リイはどこにいてもリイだけど、デルフィニアの妃将軍としての
リイが一番好きだったな、と改めて思いました。

でもって、そういやヴァンツアーって死んでたんだ。
そういやそうだったけど、すっかり忘れてました。

今もリイとシェラの活躍は続いてるけど、
王様がいないのはやっぱり寂しい。
キングはいるけど、キングも大好きだけど、
リイの傍らにはやっぱり同盟者王様のウォルがいて欲しい。

でも、スカーレットウィザードを経て、リイとシェラとルウが
戻ってきたのを知ってる現在、デルフィニアを読み返すと
別れ際のウォルの「いつかまた会える」という言葉が
ちょっと怖かったりします・・・。

まさかキングと王様が出会うってことはないと思うんですが。
茅田先生ならやりかねないかも。
リイとキングとクイーンと王様が、一緒に???
いやいやいや、いくらなんでも・・・・ですよね。
posted by ハロル堂 at 01:05| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月07日

くもきり、きりくも、くもきりきり

昨日テレビで「剣客商売 決闘・高田の馬場」をやってました。藤田まことの小兵衛もすっかり板についてます。藤田まことは自ら小兵衛役を売りこんだと聞きます。私の中の小兵衛のイメージは東野英治郎だったので、藤田まことでドラマ化されると知ったときは違和感を感じたのですが、今ではすっかり見慣れてしまいました。

フジテレビの時代劇はクオリティが高いように思います。鬼平のフィーバーぶりはもちろん、大奥も盛り上がってたし。渡辺謙の「御家人斬九郎」も毎週楽しみでした。しかし一番好きだったのは「雲霧仁左衛門」!鬼平、剣客商売と同じ池波正太郎大先生の原作です。池波先生には申し訳ないのですが、この作品に関しては小説よりドラマのほうが断然おもしろい!

「犯さず、殺さず、貧しき者からは奪わず」3カ条の掟を守り、雲か霧のように消えてしまう正体不明の大盗賊、人呼んで雲霧一味。池上季実子演じるお千代姐さんが粋!石橋蓮司の木鼠の吉五郎にしびれる!!首領仁左衛門の山崎努にメロメロパ〜ンチ!!!山崎努が羽織を着るイントロも印象的で、ぜひもう一度見たいものです。

しかし、こんなに愛してるのに私ってば「雲霧」「霧雲」どっちかわからなくなります・・・。まあ、意味は似たようなもんだからどっちでもいい、わけないよな〜。
posted by ハロル堂 at 22:37| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月05日

ドモホルンリンクルを試してみたい今日この頃。

日曜の朝、選挙の調査電話がかかってきました。無作為にかけてくるというアレです。
自分の家にかかってきたのは生まれて初めてです。ちょっと嬉しい。しかし、

「ただいま20代の方のご意見が不足しております。20代ぴかぴか(新しい)のご家族はいらっしゃいますか?」
「うちは30代ですけど」
「そうですか。大変失礼いたしました。またよろしくお願いいたします」

初めての電話は答える間もなく、あっけなく終ってしまいました。淋しい・・・。
相方に「20代っていえばよかったのに」といわれました。
そうか、気づかなかった。
でも嘘ついてまで答えるものでもないか。

大人になると年齢のサバをよむのはよくあること。子どもは少しでも早く大人になりたいと願うのに、どこで逆転するんでしょうね。

『何かが道をやってくる』(レイ・ブラッドベリ 創元SF文庫)では、過去―現在―未来と時間を操る回転木馬が現れます。町に現れる不思議なカーニバルに巻きこまれ、子ども時代にさよならする二人の少年の物語。ブラッドベリによる美しい悪夢の世界が堪能できます。

回転木馬に乗って一周まわれば、ひとつ大人に。逆向きに一周回ればひとつ若返る。

そういった物語がもうひとつ『どろぼうの神様』(コルネーリア・フンケ WAVE出版)。舞台はヴェネツア、みなしごたちとその庇護者「どろぼうの神様」が主人公。この作品でも時間を操る回転木馬が不思議な結末をもたらします。こちらは児童文学ということもあり、みなしごたちや「どろぼうの神様」の冒険が、けなげで愛らしい一冊です。


posted by ハロル堂 at 20:36| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月04日

黒やぎさんたらおてがみたべた。

選挙まであと一週間。近所をふらりと散歩していたら、候補者本人の乗った応援カーがやってきて、「本人です。みなさま見てやってください!」と絶叫。なんなんだかな〜。

解散のきっかけとなった郵政民営化。「予算を使いきらなきゃ」とのたまう公務員なんて、郵便局だけじゃなくみんないなくなれ〜と思ってる私ですが、選挙では郵政民営化以外の課題も考えて投票したいです。

郵便局のお仕事といえば、郵便配達。『不滅の愛』(クライブ・バーガー 角川ホラー文庫)では、郵便局にたまる宛先不明の手紙を読むうちに、暗黒の力を手に入れる男が現れます。10年以上前に読んだ本なので、おはなし自体はさっぱりなのにそのことだけ覚えてる。

あまりにうろ覚えなので、調べてみたら今は絶版で、しかもホラー文庫になってました。私が読んだときはホラー文庫ではなかったんですが。内容もそんなにおどろおどろしいものではなかったし。クライブ・バーガーがホラー作家だからでしょうが、ホラー文庫に入れられちゃうと、ホラーが苦手な人に読んでもらえないのが残念です。(どうせ絶版だけど)

暗黒の力はともかく、郵便物っていうのはそれだけ大量の情報がとびかっていると。現在はWebもあるけれど、郵便だけが情報の移動手段だったときはこの世のすべての情報伝達が郵便に託されてわけですし、ほんと郵便ってたいせつなお仕事です。

・・・ところで、郵政民営化がとおったら「官製はがき」って表現なくなっちゃうのかな?別に困らないけど。
posted by ハロル堂 at 18:20| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月02日

見た目が勝負!

「バカの壁」(養老孟司 新潮新書)が400万部に達したと報じられていました。

同書は、2003年4月の出版。昨年2月、新書の出版部数としては、1970年刊の塩月弥栄子著「冠婚葬祭入門」(光文社)の308万部を抜いて歴代1位を続けている。
(読売新聞9月1日より転記)

内容が共感できるとか、時代に合ってたなど理由はいろいろあるでしょうが、やはり題名のインパクトが大きいですよね。近頃売れてる『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 』 (山田真哉 光文社新書)も、著者が題名を考えに考えぬいたそうです。新書の場合は装丁で差別化をはかれないぶん、題名勝負!なとこがあります。

新書ではありませんが、題名の勝利だなと思った作品が『嫌われ松子の一生』(山田宗樹 幻冬舎文庫)。単行本が発売された当時、新聞の新刊広告を見ただけで読みたくなりました。2006年には映画が公開されるそうです。

重松清さんが「一晩で読了した。ページを繰る手を止められなかった」(単行本帯より抜粋)と書かれているのですが、たしかに松子の人生がどうなったのかが気になって読み出すとやめられません!

ただ、同じ女性として、松子の一生が男に翻弄されすぎている部分が共感できなかった。しかし共感できないぶん「なんでなんでそうなる〜松子!?」と物語が気になったというのも事実です。

ともあれ、ぐいぐい引っ張ってくれる作品なので秋の夜長にはぴったり。
posted by ハロル堂 at 22:28| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月01日

まだまだいけるか『ダ・ヴィンチ・コード』

『ダ・ヴィンチ・コード ヴィジュアル愛蔵版』(ダン・ブラウン 角川書店)なるものが発売されます。



内容に登場する絵画や紋章、地図や写真など140点をふんだんに盛り込みました。小説の世界により深く接するための豪華カラー版。(web kadokawaより転記)

なるほど、たしかに『ダ・ヴィンチ・コード』を読んでいて「最後の晩餐」の秘密に「えっ、そうなの?あれってそんなだった?ああああ、なんとなくしか絵が思い出せない。ほんまかどうか絵が見たい!見せろ〜!!」とのたうちまわります。私は読書していた真夜中に、いてもたってもいられず本棚を探しまわり、奇跡的に絵を見つけて感動したものです。(もはや絵の内容ではなく、家の中に絵があったという事実に)そんな無駄な労力をはぶき、存分に「ダ・ヴィンチ・コード」の世界を堪能できるはいいですね〜。

『ダ・ヴィンチ・コード』がおもしろかった人にお薦めしたいのが『8 エイト』(キャサリン・ネヴィル 文春文庫)。こちらも発売された当時は話題を集めた作品です。宇宙を動かすほどの力をもつという伝説のチェス・セット「モングラン・サーヴィス」。その行方を巡って翻弄される現代N.Y.の女性と、18世紀末フランスの修道女の物語。チェスを軸にして、かけ離れた二つの物語はしだいに集束していきます。タレーランやバッハ、ナポレオンにロシア女帝のエカチェリーナなどなど歴史的人物もまじえた壮大なおはなしです。
posted by ハロル堂 at 21:45| 京都 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月31日

クールビズVS鉄仮面

「今すぐクールビズを着てほしい熱すぎる男性」で元プロテニス選手の松岡修造さんが1位になりました。(共同通信8月30日)けど、修造さんってたいがいポロシャツ・短パンで、じゅうぶんクールビズ。もっと脱げっていわれても困ります。

社会の閉塞感をぶっとばすパワーがなくて、将来がなんとなく不安なんていってる時代。あれほど熱い人はとても貴重な存在です。そういう私は、「がんばれ修造」とひっそり心の中で応援してるだけですが。

『二人のガスコン』全3巻(佐藤賢一 講談社文庫)はフランスの熱血漢ガスコンの魂を持つ二人が主人公の物語。ガスコンはフランス南西部ガスコーニュ地方に生まれた男たち。「生まれつき、血の温度がたかいのだから仕方がない。たぎり、あばれ、決して飼い馴らされない獣一匹」(本書より抜粋)。ガスコンたちはこの熱い血をいかして、剣士として大活躍しているわけです。

ガスコンというより『三銃士』のダルタニャンと『シラノ・ド・ベルジュラック』のシラノが主人公といったほうがわかりやすいかも。この二人が主人公というだけで、わくわくしませんか?「フレディVSジェイソン」「エイリアンVSプレデター」みたいなもんです。勇壮で個性的な剣士の二人が最初は反発しあいながらも、手を組んで無敵の大暴れ。愉快痛快冒険小説です。

ところで『三銃士』といえばもれなくついてくるのが「鉄仮面」。この作品でもその素性の謎が物語をもりあげてくれてます。現実でも鉄仮面の正体については、今もさまざまな説が発表されるそうです。日本の「スケバン刑事 少女鉄仮面伝説」も立派な鉄仮面へのオマージュ。(嘘です)鉄仮面をかぶると究極のウォームビズになりそうですね。
posted by ハロル堂 at 22:07| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月20日

夏が終わる前に

毎日暑いですね。と言うのもうんざりになってきた今日この頃です。
熱帯夜が何日続いているのかわからない、どうでもいい。蝉の声が心臓の音と同じくらい気にならなくなってきた。ああ太陽がいっぱいだ・・・。てなわけで、熟しきった暑さと犯罪はとても相性がよいものです。

『太陽がいっぱい』(パトリシア・ハイスミス 河出文庫)には地中海気候の爽やかさがありますが、大阪の熱帯地獄が舞台になってるのが『照柿』(高村薫 著 講談社)。『マークスの山』『レディ・ジョーカー』の合田雄一郎三部作の第二作です。

初期スターウォーズ三部作の第二部でレイア姫がハンソロへの愛が目覚め、エピソード2ではアナキンとパドメが愛しあったように、この照柿でも暑さでおかしくなった雄一郎が女にいれあげてます。どうした雄一郎。どこへ行く!?どうしようもないグロドロの情念を表した、ワイヤーだかミミズだかがぐにょぐにょ絡まる表紙も素敵。

高村薫さんのミステリは硬質な文章で描かれる男の世界が秀逸です。相方と本の趣味が合わず、2バーイ2バーイの速度で本が増えていく我が家では珍しい共通の貴重な愛読書となっております。
posted by ハロル堂 at 15:49| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月19日

月に飛べ!!

月往復パックをJTBが販売するそうです。
月旅行といえば、『農協月へ行く』(筒井康隆 角川文庫)をすかさず思い出します。

中学校の図書館で読んだだけなので詳細な筋までは覚えてません。たしか短編集でした。標題の作品はタイトルのまんま農民の人たちが月へ旅行をする、その道中記です。「まあ、下品だわ。いやらしいわ。エッチだわ。恥ずかしいわ。理解できないわ」と憤りながら、こっそり友人にも薦めつつ何回か読んだような記憶が。(そこはそれ中学生でしたから)学校の図書館で、性的なモノを想像させる描写がある本って宝物ぴかぴか(新しい)のごとく扱われませんでしたか?

こうして宇宙への旅が身近なものになってくるとSF小説で描かれていたことが、現実に起こるようになるんでしょうね。しかし月で遭難した調査隊員たちの極限状態を描いた『月は地獄だ!』(ジョン・W・キャンベルJr.  ハヤカワ文庫)みたいなことはあくまでも物語であってほしいものです。日記形式で描かれた遭難記録は人類の生存できない月面で生き残るための抵抗と絶望の記録。宇宙まで飛んでも人間の生への執念というのは原始的です。

というわけで、月旅行にまつわる「性」と「生」でした〜。(おいおいおい)

2005年販売予定の月旅行は110億円。まだまだちょっと農協の旅行には使えません。
posted by ハロル堂 at 09:36| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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